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PC水冷用クーラント(冷却水)を絶縁測定してみた

JINGWAYのHPを見てると、自社製クーラント絶縁性デモの映像があります。
どうせなら抵抗計で測定して、他のクーラントと比較してみることにしました。

KIF_1176.jpg
同条件で測定する為に画像の様な電極付きの容器を作りました。
計量線が付いてるので量はこれで合わせます。
容器の下と上に電極を付けてます。本当は出来るだけ電極を離した方がより実践的な測定になるのですが・・・・出来れば20cm位離すと良いんですけど今回は2cm位しか離れてません(^^;
大きい容器で試すにはお金がかかりすぎますorz
絶縁抵抗計は125Vの電圧で測定してます。
マルチメーターでの測定も行ったので一応載せていますが、印可電圧が3V以下と低いのであまり参考になってません。

今回比較するのは以下のクーラントです。
ZALMAN ZM-G300
JINGWAY ICELAND COOLANT
aqua computer ACfluid
Feser VS.C - Heat Carrier(2ヶ月使用UV染料混合)
精製
(鍋屋上野浄水場)

測定機材
絶縁抵抗計:HIOKI 3452 MΩ HiTESTER(2005年製、2009/2月メーカー点検済み)
マルチメーター:KYORITU NEW MATE MODEL 2001(2009/1月新規購入)

測定結果は以下の通りです。画像はクリックすると大きい解像度で見れます。

ZALMAN ZM-G300
結晶が発生するという報告があるので、使わずに置いていた物です。
KIF_1185.jpgKIF_1203.jpg
125V:0.12MΩ
マルチメーター:11.41MΩ
意外と頑張ってますね(^^;

JINGWAY ICELAND COOLANT
前述のデモに登場したクーラントで、一番期待できそうです。
KIF_1188.jpgKIF_1206.jpg
125V:0.02MΩ
マルチメーター:9.86MΩ

aqua computer ACfluid
希釈タイプなので精製水で50:1に希釈して測定します。
KIF_1194.jpgKIF_1201.jpg
125V:0.005MΩ
マルチメーター:5.19MΩ

Feser VS.C - Heat Carrier(2ヶ月使用UV染料混合)
新品じゃない上に何度か抜き出してるので参考になりません(^^;
KIF_1191.jpg
125V:0MΩ
惨たる結果でした。マルチメーターは画像ぶれて読めませんでしたorz

精製水
理科で習ったと思いますが、純度の高い水は電気を通しません。
KIF_1179.jpgKIF_1199.jpg
125V:0.75MΩ
マルチメーター:8.5MΩ

水道水(鍋屋上野浄水場)
KIF_1209.jpgKIF_1207.jpg
125V:0.015MΩ
マルチメーター:4.97MΩ
当然水冷PCには御法度ですが、一応参考までに計測してみました。


結果を見ると意外にZALMANが高い絶縁性を持ってますね。
ただクーラントには腐食防止や微生物の抑制なども求められる為、この結果が全てではありません。
中に不純物が溶け出せば絶縁性に影響もでるでしょうし、それを抑制する効果も重要だと思います。
絶縁値から判断すると、中古のHeat Carrier意外はどれも電球が点灯しない程度の絶縁がありますね(^^;

結局どのクーラントが良いのか?難しいテーマですね(^^;
捜してみましたが、どれも中の成分について公開されていません。水道水が水質基準項目内で公開されてるくらいですw
その辺が解るとクーラントの効果が把握しやすいと思うのですが・・・

PID79_LRG.jpgKIF_1202.jpg
追加で試してみたのですがUV染料(Feser View-FV-Active UV)を混ぜても絶縁性に変化はほとんどありませんでした。

次回のパーツ点検の時にICELAND COOLANTかACfluidに交換し、定期的に経過を見てみようかと思います。

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